淀川流域委員会2008/11/11

 先日京都大学構内で開かれた「川とダムのシンポジウム」を覗いてきた。

 すごいことが起きている。淀川流域委員会という国土交通省の諮問機関に過ぎない委員会が生みの親である国土交通省にたてついている。

 それが国交省とは別の政府・権力である大阪、京都、滋賀、三重の流域四府県の知事の反対意見につながった。大戸川ダムについての必要性の議論は、とうとうこういう対立になった。

 これはすごいことなのだ。日本の民主主義の歴史で、これまで、審議会が「本当の意味で」諮問者の意図に逆らったことはない。それが起きているのである。

 審議会の委員たちが、「私たちはこういう答申をした。しかし諮問者たる政府機関はそれを尊重せず別の結論を出そうとしている。」と公然と主張する。
 それが河川法上大きな権限をもつ知事等に引き継がれる。知事は反対意見を出す。
 権力と権力の対立・ガチンコ勝負が出現する。さて最終権限者たる国は、国交省はどうするのだろう。