安全保障法制迷言集2015/07/01

 安全保障法制迷言集


  今の安保法制の議論に、戦争への危険を感じるのはもちろんですが、一方、安倍さんをはじめとして、とても薄っぺらな、馬鹿馬鹿しいほど軽い言葉で、軍事が語られていることに大きな不安と怒りを覚えます。迷言集をどうぞ。

○「戦争に巻き込まれることはない。日米安保の論議と結果が証明している」
  
  影の声:「巻き込まれる」のではありませんよね、「参戦」するのですよね。憲法学者でなくても、泥棒を車で運んだら泥棒のなかまだというくらいはわかります。
  
○「自衛隊員のリスクは増えない」
 
  影の声:「大丈夫、安全だから戦争に行ってくれ」ってか? 安全な軍事行動?
 
○「後方支援中でも戦闘が起きれば中止、撤収する」

  影の声:「おーい弾持って来てくれ」 「私も撃たれているから帰る。ごめんね」・・これでは前方から弾が飛んできます。
 
兵站が軍事攻撃の目標とされるのは常識。との質問に答えて、
○「大切な物資を届けるからこそ、安全な場所で相手に渡すのがいまや常識だ」

  影の声 「宅急便」じゃないのですから・・・。 補給線を攻撃するのは戦争の「いろは」であり、最も効率的な方法です。かつての日本軍は米軍に補給路を徹底的に攻撃されて、真剣に対策をしないで放置して敗れました。日本の兵士(つまり私たちの祖父や父や兄)の死者の過半が補給の途絶による餓え死にか、輸送船を沈められての海没死なのです。戦争指導部の無能、怠慢と言わざるをえません。
  これこそ私たちが振り返って学ぶべき痛恨の歴史です。
  今日また、「安全な補給」というものがあるかのように言いたてる安倍政権の歴史認識のなさ、勉強不足にはあきれるしかありません。

○「(政府に批判的な)新聞社を『懲らしめる』には広告をやめるのが一番」

  影の声:「懲らしめる」なんて。桃太郎じゃないのですから、思い上がりもいい加減にしてほしいものです。権力の側にある者が一番使ってはいけないせりふです。
       かつての韓国で独裁政権に反対の論陣を張った「東亜日報」が財界の広告停止に対して、真っ白の広告欄で抗議して闘った。あれを日本で繰り返したいわけですか?

○「沖縄の新聞は売国的だ」(自民党の勉強会で講師が発言)

  影の声:1951年4月28日、本土の独立と交換に沖縄を売りわたしたのはどの政権でしたっけ?
 
○「石油がこなくなることは国の存立の危機」!

  影の声:これこそかつての日本が米英との戦争に突入したときの口実でしたね。

○「『ホルムズ海峡の機雷』や、『日本に飛んでくるミサイル』に対処しなくてはいけない」

  影の声:じつは、これらは実は個別自衛権の拡大で説明できるのです。ミサイルの発射基地や、自国への攻撃の拠点になっている飛行場や港への攻撃などは個別的自衛権の範囲です。自国の船舶を守るための行動は個別的自衛権の行使です。これまでは、よしあしは別にして、自主的に外国領土での軍事行動を抑制することにしてきただけです。
その「個別的自衛権の拡大」は言わずに、あれほどまでに集団的自衛権にこだわるのは、アメリカ軍の応援(二軍になる)をしたいからとしか思えません。
日本を守るために「危険を顧みない」と宣誓している自衛隊員に向かって「アメリカの弾運びをしろ」「アメリカの盾になれ」と言える政治家や指揮官はどうかしています。