光本議員の弁明2022/06/28

 尼崎市議会、維新の光本議員の政務活動費の「不適切」使用問題。尼崎市議会の公費厳正使用の歴史を作ってきた者として、幾人かの退職市議と語らって、抗議の声明を出し、スタンドデモを6月議会最終日に実行しました。

 スタンドデモ自体は、騒ぐ形にはせず「深く静かに」抗議する形にすべく参加を控えてもらった結果、数人の元議員と市民でやることになりましたが、現職の議員の皆さんとも怒りを共有することができ、やった意味はあったと思います。
 
 午後からの本会議では、光本議員への「議員辞職勧告決議」が予定されていたので、仕事に行く前にその前半部分だけ傍聴することができました。

 提案説明と、光本議員の弁明を傍聴できたのですが、彼の弁明には正直失望しました。
 私の主観かもしれませんが、彼の弁明の主軸は「自分は、軽率なことはしたが、辞職を求められるような悪いことはしていない」「警察に捜査してもらうことで説明責任を果たす」というものでした。
 県警の捜査二課(詐欺など知能犯担当)に行って「資料を提出して任意で捜査してくれるようお願いした」というのです。
 彼はつまり「僕は悪いことはしていません。捜査してそれを明らかにしてください」と警察に要請したというのです。
 でもちょっと待ってください。
 警察は犯罪があったと思われる事案について捜査するのが仕事です。どこの警察が「犯罪はないことを証明してくれ」という訴えに応じるのでしょうか?僕の無実を証明してください」という求めに応えることは警察の仕事ではないでしょう。
 現時点で、だれからも違法行為=犯罪の存在が警察に通報されていないのです。
 県警捜査二課もさぞ戸惑ったことでしょう。
 「弁護士を同行した」と言っていますが、その弁護士さん、警察の仕事について当該議員に説明してあげるのが仕事でしょう。
 
 これは素人考えかもしれません。ひょっとすると警察はこんな仕事もするのかもしれません。
 だったら私も自分の身の潔白を・・・。(これは冗談です)
 
 しかしこのことだけは言えます。
 光本議員、自分の行為が「違法」や「不適切」でないという説明はご自分でなさい。それが本当の「政治家の説明責任」です。
 それとも、警察をかませることで「その件は司直が捜査中なので、お答えを控えます。」という、どこかの偉い政治家の答えをまねようという目論見ですか?

 2度目のタッチアウトですね。彼の潔さについて、わずかに希望がなかったわけではないのですが・・・。ほんとに失望しました。

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