焼け出された障害者作業所に支援をお願いします。2009/03/26

 私の事務所の被害と別に、焼けた市場の中には障害者作業所が2つありました。
 尼崎では先々週にも同じような市場火災があり、そこでも障害者作業所が2箇所(1団体)焼けています。いずれも全焼です。
そこでこれらの障害者作業所に再建支援のカンパを募ろうと、尼崎の障害者団体が相談してセンターを立ち上げました。



ご紹介しますので、どうかよろしくお願いします。一口1000円からです。

少し先ですが、定額給付金を使うのもよいのでは・・・。


カンパ送付  郵便振込み口座 名義 尼崎障害者センター基金  00930-0-156834



問い合わせ先 尼崎市内障害者関連団体連絡会 ℡ 06-6418-2120

市場火災仲間2009/03/25

 難波センター市場の少し前に同じく大火のあった椎堂の園和ショッピングセンターの様子を見てきました。園田支所の職員さんに案内してもらって現場に行くと、建物の構造物、といっても焼けたトタンなどが重なっている状態で、ここも後の処理が大変だと思いました。住宅に包まれるようにして焼け跡があり道に接している面積が小さいことも処理の困難さを増幅しています。

 ここは個別の所有だそうで、火災後すぐに不動産屋が虫食い的に買収に入ったりという、共有(区分所有)とはまた別の不都合があるようで、いずれにしてもこの種の市場火災の処理困難は変わりません。

淀川流域委員会2008/11/11

 先日京都大学構内で開かれた「川とダムのシンポジウム」を覗いてきた。

 すごいことが起きている。淀川流域委員会という国土交通省の諮問機関に過ぎない委員会が生みの親である国土交通省にたてついている。

 それが国交省とは別の政府・権力である大阪、京都、滋賀、三重の流域四府県の知事の反対意見につながった。大戸川ダムについての必要性の議論は、とうとうこういう対立になった。

 これはすごいことなのだ。日本の民主主義の歴史で、これまで、審議会が「本当の意味で」諮問者の意図に逆らったことはない。それが起きているのである。

 審議会の委員たちが、「私たちはこういう答申をした。しかし諮問者たる政府機関はそれを尊重せず別の結論を出そうとしている。」と公然と主張する。
 それが河川法上大きな権限をもつ知事等に引き継がれる。知事は反対意見を出す。
 権力と権力の対立・ガチンコ勝負が出現する。さて最終権限者たる国は、国交省はどうするのだろう。

マダラその22008/10/14

アサギマダラ
 もうひとつマダラの話。

 京都美山に遊びに行ったとき、パン屋の庭でひらひらと、とてもゆっくりと舞う蝶に気を取られていると、
 
「アサギマダラですよ」と店の人。名前に弱い連れ合いは「アサギマダラ」と聞いたとたん庭に飛び込んできた。
 
 聞けば2000メーター級の山を越えて1000キロ以上も旅をすることがあるそうで、

そのけなげさと、人を恐れる様子もないおっとりした、なんとも優雅な飛び方にすっかりファンになってしまった。

夜間受付2008/09/22

 今日も、夕方6時を過ぎると役所の出入り口はしまるので、夜間出入り口を使う。守衛さんにあいさつして思い出した。

 ある夕方。帰ろうとして議会の自転車置き場にいた私に、
「夜間受付はどこですか」と尋ねてきたのは
いまどきちょっと出会えないような清潔な雰囲気の二人連れ。

 受付は、役所の建物の、自転車置き場とはちょうど反対側。
そう案内すると、「どうも有難う」と折り目正しい挨拶。

 思わず、
「おめでとうと言って良いんですか?」と問いかけると、
「有難うございます」と二人そろって染み入るような笑顔と礼儀ただしい返事

うーん。しびれる。
 結婚の届けなのだろう。何かわけがあって、こんな夜に役所の夜間受付を利用して届けを出そうとしている。

 このカップルの門出が夜間受付なのは彼らの都合。

 それが夜間なので役所の守衛さんがそれを「預る」という手続きなのも、まあ今のところは仕方ないとしよう。

 でも、これまで夜に入って役所を出るときに夜間出入り口を利用したとき幾度も見かけた、夜間届出の風景を思い浮かべてしまったとき、「これは何とかしてあげなくっちゃ」と思った。

 守衛詰め所の前の廊下に置かれた細長い折りたたみの机の前に、パイプいすに腰掛けて、後ろを通る遅帰りの職員等に遠慮しながら書類に書き込んでいる風景はやはり寒々しい。

 それが若い二人連れだったりすると、夜に来たのだから多少のことは仕方がないとしても、もう少し、「君たちの出発をこの町は祝福しているよ」というメッセージの伝わるような場所は用意できないのかと思う。
 
 結婚の届けならまだしも、身内を失った人々の死亡届だったりしたら・・・
 寒さはいっそうしみるだろう

 せめて、ちゃんとした仕切りと、冬は寒くないような設備と、心和むかざりと、・・・うまくはいえないけれど、とにかくあの寒々しい状態はよくない。
 それは尼崎市が、何かの事情で、夜間届けを出すことを選択した人々に送るべきメッセージではない。何とかするのにそんなにお金はかからないと思う。

 市民局長にも、市長にも非公式には訴えたのだが、今度は公式に訴えようかな。

クロマダラソテツシジミ2008/08/26

 土曜日、「虹と緑の地方自治製作情報センター」の研究会。必要なものを取りに労働福祉会館から事務所に戻る途中、近所にいる友人がカメラをぶら下げて養護老人ホームの植え込みをうろうろ。とっても怪しい。「何してるの」と声をかけると、「クロマダラソテツシジミや」。
 元来フィリピンんあたりに棲息するシジミ蝶の一種。幼虫はソテツを食べる。次第に北上して、ここ1~2年は宝塚や西宮にも発生してニュースになっていた。

 「宝塚や西宮に今年も発生と新聞に出ていたから、尼崎でも出てるかも、と思って探しに出たら、どんぴしゃ。最初のソテツで見つけた」とのこと

 地球温暖化の影響だ。という、例によってれ例のごとき説明がついている。シジミ蝶としてはやや大きめ、よく見ると羽根の後部の黒の斑点がおしゃれでで、なかなか姿の良い蝶だ。
 観賞用のソテツを食うから「害虫」扱いされようが、その姿の良さで人気者になろうが、温暖化の申し子のように言われようが、いずれにしてもこの蝶自身はあずかり知るまい。ただひらひらと舞っている。

高原ロッジがなくなる!?2008/07/25

 自治会会長研修で高原ロッジに行きました。
 
 研修会に集まった会長さんたちの間では「この高原ロッジも無くなるらしいなあ・・・」という話がしきりでしたので、「酒井議員ちょっと説明して」と振られて、思わぬところで市政報告をすることに。

 ちょうど前日、議会の経済環境委員会で継続審査になっていた「高原ロッジを廃止する条例」が可決されたばかり。「廃止」といっても無くなるのではなく、民間に売って経営を続けてもらうのです。

 買い手は「門屋」という会社。売値は敷地全部と建物で5000万円。
「たったの?!」と思いますが、最近は毎年7000万円の赤字が出ているし、もっとお客に来てもらうためには部屋の改修などで3億円程度の経費もかかるとのこと。
 その上、その地域は最近、市街化調整区域となり、今の用途以外には使えなくなったので評価額もうんと下がった、と聞いては「仕方ないかな」という気持ちになります。
 
このような事業こそ民間に経営してもらったほうがよいと思いますからやむを得ぬ選択だと思います。 
 
 ただしその場合、従業員の雇用が心配です。市当局には「退職、再就職に関して従業員側と十分な話し合いをするように」と強く申し入れてきました。
しかし6月議会に「廃止条例」が提案された時点では、労働組合に対して退職金や再就職の支援の提案さえできていない状態でした。そこで「その交渉が入り口に入る前に廃止OKというわけにはいかない」という理由で継続審議に賛成したのです。

 今回はそれから一か月、市からは門屋への再就職の斡旋と、退職金の約2倍割り増しを条件として提示したいという意向が示されました。労働組合にはまだ示せていないが、それは組合側の都合で交渉がもてなかったからだということでした。
 
 この条件がスタートラインになるなら、「事業終了解雇」の条件のまっとうな交渉になるだろうと思われることと、門屋さんに責任のないことでこれ以上待たせるわけにもいかないことを考え合わせて、議決することに賛成しました。

無防備地域宣言条例の直接請求2008/07/04

 戦時における文民の保護に関する国際協定「ジュネーブ競艇追加議定書に基づく「無防備地域の宣言を市長がするように定める条例案が自治法の直接請求の手続きで提出され市長が意見を付して議会に上程することになりました。
 今日、その条例案と市長の「意見」が議会に事前に示されました。市長の意見はどんなものになるのかと注目していたのですが、「反対」との事。
 役所としては、反対意見が出てもやむを得ないかなとは思っていましたが、「違法となる条例は作れない」という法律論をもう少しっ緻密に展開しておかないと、役所としての面目も立たないのではないかと思われます。
 ともあれ、この件は7月議会に上程され、総務委員会で議論されることになるでしょう。尼崎で初の直接請求条例案の上程です。(あのカラ出張事件のときの情報公開条例改正案の直接請求は、議会に改正を先取りされて提案にまでいたりませんでしたから。)
 しかも賛否両論かまびすしい戦争法問題です。問題の核心を突いた質の高い議論が展開できる様にしたいものです。

副議長退任2008/07/04

 尼崎市議会では議長、副議長は1年で交代する申し合わせになっています。私も申し合わせにしたがってこの7月議会で辞表を出すことになります。
 けっこう忙しく、しかし刺激的な経験でした。それについてはおいおい報告しますが、当面は8日からの7月議会で次の議長、副議長を選ぶまでの勤めが残っています。それを終えて初めてお役御免で、一議員に戻れます。もう1週間がんばらなくっちゃ。

ストライキ Ⅳ2008/04/18

 二度の入札不調を受けて、市は臨時職員を雇って入力業務に充てることを決定。労働者派遣法の規定に、その業務についていた元の派遣労働者に雇用を申し出る義務があるので、それにもとづいて、当該の労働者に雇用を申し出ました。
 かくして、彼女たちは月曜日からもとの仕事に就いています。賃金は少し下がったようですが。
 労働者側の勝利だ。といっている人があるようです。しかし私に言わせればこれは「水入り」に過ぎません。
今回の争議が投げかけた問題の解決は先送りされ、一年間という時間が与えられただけです。
問題を挙げてみます。
行財政改革の手法としての民間労働力の導入にあたって
①市の公務のうち民間の労働者に委ねてよいものとそうでないものの区別をどうつけるのか。
②民間にゆだねる場合、その公務サービスの質を確保するための条件として、
守秘義務などの規制
労働条件 特に賃金と雇用の安定に対する配慮
をどうするのか。
③多様なかたちで働く労働者とかかわるにあたって、市としての雇用に対する統一的な考え方と、それをつかさどる部署、機能の必要性。
④直接雇用の職員の間にもこれまでの場当たり的な雇用政策の結果、正規と嘱託、といった二重、差別雇用がある。正規職員は年功序列の一本の賃金体系が牢固として守られており、地方公務員法に定める「職務給」(職務の複雑さと責任の重さに応じた給料)体系になっていないという問題。
 
など、私たちが提起しただけでも大きな問題が山積しています。これらの問題は遅くとも昨年の偽装請負発覚以来表面化していたにもかかわらず、過去一年間は解決されずにきました。これらについて、答えが出せない限り、民間の力の活用と言っても、これ以上前には進めないでしょう。

他方労働組合の側から見ても、臨時的任用職員というのは法的には一年が期限であり、決して、安定した直接雇用とは言えませんから、要求は続くでしょう。

 しかし、ともあれ、「水入り」にはなりました。今回の争議は市にとっては痛い教訓になったことでしょう。市としてもちょっと腰をすえて、見えてきたこれらの問題について役所内横断的に取り組まなければなりません。