ミサイル?人工衛星?2009/04/13

ミサイル

 「隣の家の屋根越しに花火を上げる奴があるか!」「隣家としては騒ぐのも当然だよな」という「ノリ」で、日本政府の大騒ぎを見ていたのですが、・・・

 政府がよりどころとしている国連決議の内容を知って驚きました。

「北朝鮮はミサイル作ったらあかんで」というものだそうです。
 核拡散防止条約も手前勝手だが、条約だから加盟するかどうかはまだその国の「判断」だけど、この国連決議は加盟か非加盟か選択する余地もなく一方的に「俺らは持ってもええけどお前とこはアカンぞ」と決めつけるもので、究極の手前勝手。アメリカやロシアなんかどの面下げてこんなことを言うのだろう。
 日本にしても、ミサイルとして使えるロケットで人工衛星を打ち上げているのだから、一概に隣の国はアカンとはいえないはず。(たとえどんなに評判の悪いお隣でも)

 つまり日本政府が、北朝鮮のミサイル打ち上げを非難している根拠は、隣の家として「危ないやないか」というのではなく、この手前勝手な国連決議であるということのようです。だとしたら麻生さんのしかめつらの正統性にも眉毛につばをしてかからねばなりません。
 
 そうすると(眉毛につばをつけてみると)、あれはミサイル迎撃ミサイルのお披露目だったのか、と思えるようなシーンがたくさんありました。

 1 東京のど真ん中、人目につくところに配備された迎撃ミサイル。
  落ちる危険があるのは東北地方だよ。
  しかも、官邸を守るにして、もうんと長距離で迎撃するミサイルをそんなにそばにおいてどうするの?
 2 迎撃ミサイルの展開する場所の入り口を警戒する自衛官。門番みたいに堂々と立っている。
  ほんとはどこかに身を隠して警戒しないといけない。あんなもの、ほんとのゲリラは遠くから狙撃してから突入する。

 挙句の果てにあの誤報。とてもかっこ悪かった。危機だ危機だと戦争のように騒ぎながら、本気で「危機」に対処する腹も据わっていないことが露呈しました。

 国民を怖がらせて、軍備増強への支持を取り付ける、現政権の求心力を強める。

 国民の支持を失い弱体化した政権の常套手段ですが、はたして我々をだますことはできるのですかね。

 相手は「人工衛星だ」と言い張っているのですから、「それなら軍事秘密もないだろうから、うちの屋根越しに上げずに種子島を貸してあげるからそこから上げなよ」位の事は言ってみたらどうでしょうね。
 それでも屋根越しに撃ちたがるようでしたら、その時彼らの目的がはっきりするでしょう。

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